2007年06月05日

一文字葺きチタン屋根を再認識

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ここは福岡県福津市の長谷寺。
浅草寺は「あさくさでら」ではなく「せんそうじ」だが、ここも有名な奈良の長谷寺のように「はせでら」と言うのではなく「ちょうこくじ」と言う。
どうも関西と他の地方では、アクセントだけでなく、読み方も違うケースが多いようだ。

それはさておき、こちらの屋根もチタン。このブログでもお馴染みの、緑青色のチタンである。
反りを抑えた宝形造の屋根は、いたってシンプル。だが、堂々としていて風格があり、かつ、味わいもある。
(宝形造は方形造とも表記される。蛇足ながら、この読みは「ほうけい」ではなく「ほうぎょう」。いかに関西でも「ほうけい」とは言わない)

さて、今日の本題であるが、これほども大きな屋根を、他の屋根材で葺いた場合を想像してみてほしい。
檜皮もいけるし、コケラもいける。もちろん瓦もいいだろう。

だが、金属屋根材ならどうなのか。

カラートタンはちょっと貧相。かつてお寺の金属屋根のデファクトスタンダードだった銅にしても、面積が大きく形がシンプルなだけに、間延びした感じで、見た目につまらない屋根になりそうな気がする。
それに、緑青が形成されるまでは、キンキラで見苦しいようにも想像される(最初から人工的に緑青をふかせた銅屋根もあるが)。

そうやって1つ1つチェックしていくと、金属屋根材では、もうチタンしかないと思われる。

もちろん、金属屋根材にこだわらなければ瓦もいいが、屋根の重量が大きくなるため、耐震性に不安が残る。
その点では檜皮やコケラなら不安はないが、良質で安価な檜皮やコケラの入手がほぼ不可能となった現在、その費用や定期的な葺き替えが必要なことを思うと気が遠くなりそうだ。

というわけで、檜皮やコケラと比べてもチタンがいいように思うわけだが、今やチタン屋根といっても、先日紹介した浅草寺宝蔵門のように本瓦風にも葺くことが可能だ。
しかし、この宝形造のようなシンプルな形の屋根は、一文字葺でシンプルに葺いた方が、しっくりくるに違いない。

確かに浅草寺宝蔵門はチタン屋根の1つの究極だが、葺く対象によりけりで、一文字葺にも、一文字葺の良さがある。
posted by titanium-man at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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